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第003回四十肩・五十肩とは

2022.12.10

四十肩・五十肩とは?

理学療法士 尾崎聖弥

 

今年も残り1ヶ月となり、年越しが近づいてきました。

同時に寒い日が続いています。前回、前々回と腰痛、膝痛について紹介しました。実践されていますか。今回は四十肩・五十肩について紹介致します。

 

四十肩・五十肩は総称して「肩関節周囲炎」と言います。

肩関節周囲炎は肩関節の組織に炎症が起き、エプロンのひもを腰の後ろで結ぶ際や髪の毛を手入れする際に痛みが出るなどの症状があります。

症状が進行してくると腕が挙げづらい、就寝時に痛みがあり眠れないなど日常生活への支障が大きくなります。

 

では、なぜ炎症が起こるのでしょうか。

肩関節は身体の中で最も動く範囲が広いため骨同士の接触は少なく、多くの筋肉や腱で支えています。長年の使用でこの筋肉や腱に負担がかかりゆるみなどが起こると、肩関節が正常な動きをせず骨同士が擦れあったりして炎症(腫れ)を起こし痛みが発生します。

 

正常な動きをしていなければ、腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と言われる肩関節の働きに重要な筋肉を痛めることがあります。すると、肩の痛みが強くなり腕が挙がらなくなります。

 

痛くなって治療を始めると長期間のリハビリが必要になることがあるため、予防して症状を出さない事が重要です。予防としては、

・肩を冷やさない事

肩が冷えるとその周りの血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉や関節が強張り動きが悪くなります。身体を冷やさないようにしましょう。

・重い荷物を肩にかけない

重い荷物を肩にかけると肩の負担が大きくなります。長時間重い荷物を持っていたり、その状態で肩を動かしたりすると筋肉や関節が痛みやすいです。

あまり重い荷物を肩にかけないようにしましょう。

肩の簡単な体操

※ペットボトルを使用する場合は500mlのもので行ってください。

 

肩に痛みが出る病気は肩関節周囲炎だけではありません。肩に痛みがある方は「肩関節周囲炎」と自己判断せずに、ぜひ一度医院を受診してください。