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第005回脚の冷えとむくみ対策

2023.02.10

足の冷えとむくみ対策

理学療法士 納正之

 

2023年に入り、早くも1月が過ぎました。2月に入っても朝晩は冷え込む日が続いていますが、寒さにめげずに一緒に頑張りましょう。

 

今回のブログでは、身体の中でも特に足の冷え・むくみについての原因や対策についてお伝えしようと思います。

 

・なぜむくみが起きるの?

むくみとは医学用語では「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、水分や老廃物が体内にたまっている状態の事を指します。

ではなぜ、そのような状態になってしまうのでしょうか

 

〇身体が冷えている

多くの方はご存じでしょうが、冷えとむくみには大きな関係性があります。

身体が冷えてくると関節の可動性、筋肉の伸張性・柔軟性などが低下してしまいます。

お風呂はシャワーだけで済ませていませんか? できればしっかり湯船に浸かって身体の末端まで温めましょう。身体が冷えたままではむくみはなかなか改善されません。

 

〇長時間同じ姿勢をとっている

同じ姿勢を長時間とると、筋のポンプ作用が上手く働かず、筋肉が常に緊張した状態になるため血液の循環が悪くなってしまいます。

 

〇筋力の低下

むくみには筋肉の働きが大きく関わります。上記で筋のポンプ作用という言葉が出ましたが、筋肉には収縮・弛緩を繰り返すことで血液を心臓に戻すポンプのような働きがあります。

つまり、筋力が低下すると血液を心臓に戻りにくくなり、むくみを引き起こしてしまいます。

特に〈第2の心臓〉と呼ばれているふくらはぎの筋肉をしっかりと動かすことが重要になってきます。

 

・どう対策すればいいの?

次は、冷え・むくみ対策の運動やポイントを伝えていきます。

 

〇温めたり、マッサージをする

少し単純ではありますが、筋のポンプ作や血液の循環を良くするには温めることが重要です。市販のカイロや湯たんぽなどを使ったり、太ももから足先にかけてマッサージをするのも効果的です。

〇下肢の運動を行う

マッサージなどで少し温まったなら、次は運動でさらにむくみを改善していきましょう。

 

ふくらはぎの筋肉を動かすことが重要であると伝えましたが、ふくらはぎの筋肉を動かす運動の一つにカーフレイズ(踵上げ)があります

しっかりとふくらはぎの筋肉を動かし、むくみを予防しましょう。

少し物足りなければ、スクワットなどの下肢全体を使う運動をしていただくとさらに効果的です。

 

最後に、むくみは内科的な原因によっても現れることがあるため、温めや運動によってむくみがなかなか改善されない場合は、一度内科の診察も検討してみてください。

 

・参考資料:足のむくみが起きる5つの原因とその対策 (ashifumi.jp)

:皮膚運動学機能と治療の考え方-.福井勉