尼崎市の整形外科、ブログ武部整形外科リハビリテーション

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第006回投球障害肩とは

2023.03.10

投球障害肩とは

竹中颯

 

寒さが和らぎ身体を動かしやすい季節がやってきました。

 

野球の世界大会(WBC)が始まりました。また、甲子園で行われる選抜高校野球やプロ野球の開幕も間近です。今月と来月は野球に関するケガについてお話します。

今月は投球障害肩を紹介したいと思います。

 

・投球障害肩とは

投球動作は、身体の各関節の運動を通じて肩関節を動かし、ボールへ伝えていく動作です。

そのため、身体の機能(関節の柔軟性や筋力など)が低下すると運動のつながりが悪くなり、肩関節の負担が増加してしまいます。

肩関節・股関節・体幹の柔軟性や筋力が低下すると悪いフォームになり、投げ過ぎによって肩への負担がかかることで肩の痛みが生じ、投球が困難になることを投球障害肩(野球肩)と言います。

○投球障害肩の症状は?

 

・腕を上げるときの痛み

・投球時、または投球後の肩の痛み

・肩関節の可動域(動く範囲)の制限

・力が入りにくく、全力投球ができない

・球速が下がった、遠くにボールを投げられなくなった

などの症状が見られます。

これらの症状があっても基本的に生活に支障がないことが多く、安静にしていると痛みが軽減するため、適切なリハビリをせず競技に復帰すると再発・軽減を繰り返し、悪化していく悪循環を招いてしまいます。

 

当院では投球動作のチェックポイントを独自に作成し、配布しています。

このブログにも貼付します。参考になさってください!

投球動作のフェーズ