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第009回「Osgood-Schlatter:オスグッドシュラッター病について」

2023.06.16

Osgood-Schlatter:オスグッドシュラッター病について」

 

林元基

 

梅雨も始まり、皆さんいかがお過ごしでしょうか。雨の中、湿度も高くなり心身ともにネガティブになりやすい時期ですが、負けずに頑張りましょう!!

 

さて今回は、1015歳くらいの成長期のスポーツ障害であるオスグッドシュラッター病(オスグット病)について、その病態や症状、セルフエクササイズなども交えて話していきます。

 

オスグット病はサッカー、バスケットボールやバレーボールなどを蹴ったり、ジャンプしたり膝への負担の大きいスポーツで多くみられます。

 

繰り返しの運動により膝の前を通る筋肉(大腿四頭筋)の収縮による牽引力が、未熟な脛骨を引っ張ることで同部位に炎症、痛みが生じます。(下図参照)


では、実際にどのような負担がかかるのでしょうか。

健常の選手とのキックを比較するとオスグッドの選手では、キック時に身体全体が軸足より後方に残り、後ろに倒れないように膝の前の筋肉(大腿四頭筋)が過剰で働くことで生じます。

 

ここで、痛みのある時の対処法やコンディショニングについて紹介します。

下図に写真を添付しているのでご参照ください。

 

.痛みのあるとき

・安静・休息

・アイシング(氷などで膝周囲を冷やす)

・膝前(大腿四頭筋)のストレッチ(30秒)

 

 

.予防

・太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ(30秒)

・お尻(大殿筋)のストレッチ(30秒)

・ふくらはぎ(下腿三頭筋)のトレーニング(10回×2

・股関節前(腸腰筋)のトレーニング(10回×2

・重心移動練習(スクワットトレーニング) 15回)

 

 

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発症当初は運動により炎症が増悪する可能性があるため、できるだけ患部に負担のかかる運動は避け、アイシングやストレッチを実施しましょう。

 

運動時の膝の痛みでお悩みの方がいましたら、当院の診察へお越しください。