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第019回ウォーキングについて

2024.04.11

理学療法士 江藤龍真

 

 

早いもので4月になりました。春になると外出する機会も増えますね。本日は「ウォーキング」についてお話します。歩いて「春」を探しに行きましょう。

 

 

高齢者歩行の重要性

歩行は日常生活動作において重要な機能であり、歩行能力の低下は日常生活動作(ADL)レベルの低下につながります。運動を含めた身体活動量が多いほど、がんだけではなく、全死亡リスク、心疾患や脳血管疾患での死亡リスクを低下させることが最近の論文で報告されています。

 

 

高齢者の平均歩数

歩数の1日の目標をお持ちですか?歩数調査において、高齢者の平均1日の歩数は男性5016歩、女性4225歩だそうです。

高齢者の1日の歩数は、男性7000歩、女性6000歩が望ましいようです。身体の調子が良い時には、少し歩く時間を伸ばして目標歩数を目指して下さいね。

 

 

老若男女全ての方に急増?すり足歩行について

みなさん最近何もない場所でつまずいたことはありませんか?

つまずくのは歩き方と大きな関係があります。その歩き方で多いのが「すり足歩行」です。

すり足歩行とは歩くとき踵から下ろさずにつま先から下ろし,足の裏で地面,床,畳などをするように歩く歩行です。原因としては下肢・体幹筋(腹筋・背筋)の筋力低下や猫背などの異常姿勢、認知症・パーキンソン病などの疾患の影響等さまざまな原因が考えられます。そしてそれは高齢者の方だけでなく、若年者の方にも増えてきています。

 

 

対策

すり足歩行を改善するためには、まず「踵から地面につける」ことが重要です。すり足歩行の方は足が上がらず、小刻みに歩き、つま先からつける方が多いです。そこで足をしっかり上げ、踵から地面につけることが出来れば、何もない場所でつまずくことは減ると思います。

自分の歩き方を意識してたくさん出かけましょう。